いどのそこ

*ボーイズラブ小説の中に己の萌えをサガス旅*

弓月あや「船上の恋人」 ill.海老原由里


あらすじ

豪華客船の特別室専属執事をしている高宮響(たかみやひびき)は、投資会社会長ウラジミール・パーヴェルの担当だ。
ウラジミールは金髪に翠の瞳、端整で精悍な容姿の持ち主で、ロシア貴族の末裔。
気位の高さのせいか、響は日本人というだけで彼からひどく冷然な態度をとられていた。
反発しつつも仕事をこなす響。
ある日、大事な探しものを見つけたお礼にとワインを振る舞われ、響は酔いつぶれてしまう。
目覚めると、ウラジミールに押し倒されていて―。
ツンデレ執事と大富豪が船上で織り成す身分違いの恋。

私のつぶやき

「おばちゃん臭い」

作品にそこはかとなくおばちゃん臭が漂っていました。
・・・これ以外にどういって表現したらいいんだろう?

古臭い言い回しとか、設定とか、色々あるんですけど、フレッシュな魅力がない・・・ってことかなあ。

●萌度☆☆☆☆☆●

萌えを見つけることは出来ませんでした。

ツンデレ執事ってあらすじに書いてありますけど、そんなにツンツンしてないし、もっと極めてもよかったかも。

●恐れながら一言申しあげます●

内容は別にこれといって印象に残るものもなく、萌えも無く、普通の作品でした。

普通って何?

私にとって「普通」とは読み終わったらさっさと忘れてしまう作品のことです。

船上の恋人

弓月あや「主人(あるじ)は犬に愛される」 ill.しおべり由生


あらすじ

久瀬家の若き後継者・有羽(ゆう)は、ボディガードの史道(しどう)と静かに暮らしていた。
対人恐怖症の有羽にとって彼は、幼い頃から傍にいる大切な『犬』。
全てのものから護ってくれる史道の腕の中でだけ穏やかでいられた。
だが、三年ぶりに現れた義兄に心を開きかけた有羽は、その無防備さを諫める史道に淫らなお仕置きをされてしまう。
「命じなさい―犬は主に従う生きものです」大人の男に戻った史道の濃密な愛撫に、有羽は翻弄されてしまい…。

私のつぶやき

「【対人恐怖症】のキーワードで即お買い上げ」

こういうトラウマ君が私の大好物!

●萌度★☆☆☆☆●

小さい頃に誘拐され、犯人から酷い暴力を受けた有羽。
今でもPTSDと診断されたまま、この病気と戦っています。

これだけじゃ萌えは成立しない。
フラッシュバックが起こってパニックになっている受けに、攻めが必死で介抱してこその萌えなのです。
もう大丈夫、私が側にいるでしょう?何も怖いことなんてありません・・・
なんてなだめている姿が萌えなのですよ!

この作品ではそういったシーンが一箇所だけあったのですが、どうやって史道が有羽をなだめたのか詳細に書かれていないんですよ。
それが残念。

●恐れながら一言申しあげます●

受けが思ったより強かった。
義兄の馨一が、有羽にこのまま家に引き篭もっていてはいけない、もしこの久瀬家が没落したらどうするつもりだ?と言ったシーン。
そんなことは有り得ないと、まるで何かにとりつかれているように、別人のように冷ややかになってしまいました。
こんなクールな面はトラウマ君には不似合い!
・・・と私は思ったのです。
取り乱してパニックになってこその萌え!

主人(あるじ)は犬に愛される

月村奎「believe in you」 ill.佐久間智代


あらすじ

明るくて人懐こい高校2年生の朔矢(さくや)には秘密がある。
義兄との間に生まれた歪み、着せられた濡れ衣―朔矢がひとり抱えていた秘密と孤独をある日隣人兼クラスメイトの二階堂(にかいどう)に知られてしまった。
「何か問題が起こったら、とりあえずうちに来い」
そう二階堂が言ってくれたその日から、朔矢の心は二階堂に向かい始めて…。
表題作のほか、その後の朔矢と二階堂を描いた「anchor」を収録。
心に響く、優しい恋の物語。

私のつぶやき

「確かに心に響きました」

この方の作品にハズレはないんじゃないだろうか?
読んだ後に、「読んでよかった、この本は大事においておこう」と思える作品です。

どうしてここまで入れ込んでしまうんでしょう。

それは奇抜な設定や、特殊な能力や、そんなものはなく、普通の日常に酷似しているからだと私は思うんです。
だからこそ、共感できたり、理解しやすいんですよ。

エッチシーンなんて皆無ですよ。
それでもここまでこの小説を堪能できたことを私は月村さんに感謝したい。
すばらしい作品をありがとう!

●萌度☆☆☆☆☆●

二階堂っていまいちわかりにくい。

受けの朔矢目線での進行ですので、二階堂がどう思っているか、何を言いたいのか、朔矢はいつも振り回されっぱなし。
BL小説ってだいたい受け目線でお話が進みますのでこういうのには慣れているんですけど、もうちょっと表情とか態度とか、口に出して欲しい!
だから朔矢がどんどんマイナス思考になっていってしまうのよ。

そんなめり込み状態の朔矢に萌えがあったんですけど(笑
二階堂と相思相愛になれたはずなのに、本当に自分のことを好きなんだろうか?
もしかして同情だったのでは?なんてグルグル悩む様はGOOD!

●恐れながら一言申しあげます●

2000年発行。
あとがきでこの2年前に雑誌掲載した作品とあります。
現在2008年。
つまり10年も昔の作品なんですよ。
全く色褪せていませんし、月村さんのピュアな作風はデビュー当時から全く変わらないのですね。

今後もファンであり続けます。

believe in you

バーバラ片桐「心臓に甘い牙」 ill.北上れん


あらすじ

父親の借金が原因で、暴力団幹部・奥浦の情人となり、夜毎嬲られ続ける高校生の真俊。
心までは屈しまいとするが、快楽に溺れてしまう己に恐れを抱く。
信頼する担任の松原に救いを求めるも、それを察した奥浦に松原の前で犯されてしまう。
更に真俊の媚態に煽られた松原も加わり、恥辱の限りを尽くされる。
深い絶望で感情を失くしてしまった真俊に、奥浦は手酷い行為を悔いるように労りを見せる。
非情なはずの奥浦の優しさに、やがて心を開き始めるが…。

私のつぶやき

「エロばっかりだな」

北上れんさんのイラスト!
これが買うきっかけでした。

バーバラさんは私の中でおちゃらけコメディB級作家(ファンの方、すみません)というイメージがあったので、滅多に買わないのですが、なんだかエロばかりを追求しているような作風でした。

北上さんのスタイリッシュな挿絵でなくてもよかったのでは??

●萌度★☆☆☆☆●

文句ばかり言ってはいけません!
900円程の出費をしたからには萌えを探さなくては!

・・・と、いうわけでどこかに萌えはないものか?と探しておりましたら、ドンピシャな萌えツボ発見!

真俊はこれまで頑張って奥浦に歯向かってきましたが、担任の松原からも陵辱を受け、ここにきて心が折れてしまいます。
「もうどうでもいい、いっそ殺せ」という投げやりな態度です。
食事もせず、ベランダから発作的に飛び降りようとさえします。
それを奥浦はなんとか助け出しますが、真俊はもうどうでもいい、自由が欲しい・・・とつぶやきます。

真俊の精神が弱りきったシーンに萌えです。
いっそのこともっと壊れてもよかった。
父親との楽しかった日々を思い出して、奥浦を父親と思い込み、どうして僕達を捨てていったの?とか頼りなげな目で見つめたらもっと良し!

(私の萌えのツボは皆様とちょっと違うというのは重々承知しております。)

●恐れながら一言申しあげます●

借金を作って逃亡している真俊の父親。
この父親についてあまり書かれておらず、最後は海外に逃亡しているらしいという展開で終わっています。
作者は主人公2人のエロを書くことに集中していたんでしょうか。
こういうメイン以外のストーリーがどうにも不足しているんです。
1冊の本にいろんなお話を詰め込むのは難しいと思うので、削った部分もあるんでしょうけど、他の作家さんにもおもしろい作品というのはたくさんあります。
1冊読んだだけで大満足の作品を書く作家さんもたくさんおられるわけですから、その作家さんと比べてバーバラさんをB級と思ってしまうのは、こういう点があるからでしょうね。

心臓に甘い牙

椎崎夕「非保護者」 ill.北畠あけ乃


あらすじ

麻倉征(あさくらまさき)、19歳、大学生。
彼には8歳年上の同居人がいる。
ひとり暮らしをする征に父親が寄越したお目付役・瀬尾篤史(せおあつし)だ。
幼い頃から傍で自分を見守ってくれていた瀬尾と数年ぶりに一緒に暮らすことになった征だったが、瀬尾に対してどうしても素直な態度を取れない。
かつて征にとって誰よりも大切な存在だった瀬尾。
だが、ある時を境にふたりの関係は大きく変わってしまっていたのだ…

私のつぶやき

「ピアニストを目指していた征、幼少期の怪我でその夢は断念」

これがこのお話の根底にあります。
この怪我は征が勝手に木から落ちて負ったものなのですが、当時側にいた世話係の瀬尾は自分が目を離していたせいだと今でも思い続けています。

だから瀬尾は征に対していつも気を使っています。
いつからか征を愛するようになっても、これ以上征の人生を狂わせるようなことはしてはいけないと身をひきます。

征はそれを裏切られたと勘違いして二人の仲はギクシャク。

なんだかおもしろくなってきたぞ〜と思いながら読み進めたのでした。

●萌度★★☆☆☆●

「熱が出て一時的に幼児退行してしまった征に萌え!」

いつもは悪態ばかりついている征。
瀬尾のことが好きなのに素直になれない。
年上の瀬尾に対しても瀬尾だなんて呼び捨てにするし。

でも熱が出て、瀬尾に「おにいちゃん、どこにもいかないで」とすがりつくシーン、ここに萌えですよ!!

「いい子にするから、迷惑かけないから、おにいちゃんと一緒にいたい・・・」

くうう・・・。
瀬尾の困惑している様子もナイス!
こんな弱々しい征をどうやって落ち着かせたらいいか困り果てているんです。
子供に接するように手を握ってあげて、大丈夫、どこにも行かないからと告げます。
ここは昔のように「どこにも行かないよ、ずっと側にいるよ」という砕けた口調がなおベター!

●恐れながら一言申しあげます●

椎崎さんはとても良質の作品をお書きになっているような気が致します。
プロの方に大変失礼なんですけど、エロだけがBLじゃないんです。
ちゃんとしたお話の筋と、この私に萌え要素をどっさりと与えて下さいます。

非保護者

楠田雅紀「君に捧ぐ恋の証」 ill.南月ゆう


あらすじ

高校三年の高橋秀(たかはしすぐる)は、同性にしか興味を持てない嗜好をひた隠しにしていた。
しかしふとしたことから『遊んでいる』同級生・東洋平(あずまようへい)に知られてしまう。
思い詰める秀へ、東はあろうことか本当にゲイなのか証明してみせろと挑発し、さらには「つきあおうぜ」とまで迫ってくる。
そんな東をどうしても信用できない秀は、まずはセックスフレンドからという東の要求を呑むことに。
躯だけの関係を続け、初めての快感に溺れる秀だったが、幼なじみの山岡大輔に知られてしまい―

私のつぶやき

「南月ゆうさんがイラスト担当じゃなかったら買わなかったかな」

楠田雅紀さんという方は存じ上げなかったので、イラストが南月ゆうさんということで買ってみた作品。

楠田雅紀さんの初の文庫だそうです。

お話の内容は普通の学園ものなので、特にこれといっておもしろいというものでもないのですが(失礼!)、もともとご自身のHPで公開していた作品だそうです。

知らないけど・・・。

●萌度☆☆☆☆☆●

一点、萌えのポイントがありました。
秀は体だけの関係を続けている洋平に対してだんだん好意を寄せるようになります。
でも洋平は他の女の子とも付き合っている。
遊び慣れている。

秀は自分だけを見てくれる恋人が欲しいから洋平と付き合ったらきっとつらい思いをする、だからこんなセフレの関係はもうやめようと告げます。

お互い好きあっているんですよ、なのに身を引こうとする秀をなんとかつなぎとめようと必死になる洋平とのかけあいは萌え。

きっと私は健気な受けが好きなので、自分じゃこの人と付き合えないと身を引く様子に萌えるんでしょうね・・・。

●恐れながら一言申しあげます●

南月ゆうさん!
最近ファンになりました。

特にカラー絵が美麗で素敵です(^^)

君に捧ぐ恋の証

佐々木禎子「ドロップアウト 龍の咆哮」 ill.実相寺紫子


あらすじ

新宿歌舞伎町で診療所を営む無資格医師・能瀬修哉(のせしゅうや)は、六年ぶりの香港にいた。
そこは、香港マフィアの幹部・劉華勝(リュウワセン)との出会いの地。
華勝は修哉を『最愛の人』と呼ぶ。
幾多の事件に巻き込まれるうちに、ふたりの関係は裏社会でも周知の事実になっていた。
関係を続けていいのか思い惑いながらも、華勝を前にすると身悶えしてしまう修哉。
だが、ここ香港で大きな決断が下されることに!?
禁断の愛、衝撃のラスト!

私のつぶやき

「確かに衝撃のラストだわ」

ワセンは修哉の為にマフィアをやめました。
えええええええええええ?
そうなん?
それでいいの?って衝撃を受けました。

●萌度☆☆☆☆☆●

舞台は日本から香港に移ります。
修哉がワセンと共に生きていくのか、それとも別れるのか決断をしました。
それをワセンに伝えるために香港まで来たのです。
自分はワセンにとって足手まといになる、だから別れるという決断。
でも本当は好きだから別れたくない。
なんであなたはマフィアなんだ、いっそやめてくれたらいいのに・・・と。

物語のラストはワセンがマフィアをやめることで終幕いたしました。
もちろん作者の意図に文句を言うつもりはないんですけど、まさかこんな結末とは!と思いました。
修哉がマフィアのワセンと共に生きていくのなら今後も彼らの行く先には数々の事件が待ち構えていて、それこそ修哉の命も危ないかもしれない。
でもそれをワセンが助け出して、またハッピーエンドとか、そういうありきたりなラストを想像していたんですけどね・・・。

良い意味で期待を裏切られたということにいたしましょう。

●恐れながら一言申しあげます●

あんな美形なワイムも腹が立つと人を殴るんですね。
パク、ボコボコに殴られていました。
意外な一面です。

ドロップアウト 龍の咆哮

佐々木禎子「ドロップアウト 堕天使の焦燥」 ill.実相寺紫子


あらすじ

新宿歌舞伎町。
理由あり患者が集うのは、無資格医師の能瀬修哉(のせしゅうや)―通称「白衣の堕天使」が営む診療所。
半年前と同じように、香港マフィアの幹部、劉華勝(リュウワセン)はなんの前触れもなく現れた。
上質なスーツに身を包んだ貴族的な野獣。
華勝と修哉は互いを「最愛の人」と認め合った恋人同士だ。
突然の訪れに戸惑いつつも胸ときめかせる修哉。
しかし半年足らずで、なぜまた日本に?
甘美な禁断の恋、シリーズ第二弾!

私のつぶやき

「シロ登場!」

このシロ、ロシア系の白人だから名前はシロ。
不遇な環境で育ったせいで読み書きも出来ず、宗さんに拾われるまで苦労しています。
でもめっちゃ美形!
P89を見て下さいな!!
かなりお気に入りのキャラです。

でもこれだけクセのある登場人物が多い作品だから、天然の振りして実はワイムの手先なのでは???と思ってしまいます。

さて、結論から申しますと3巻目まで読んでもシロは天然のままでした♪

●萌度☆☆☆☆☆●

華炎(ワイム)はワセンの弟です。
このワイムが良い奴なのか、悪い奴なのかよく分からない謎の男でした。
兄を陥れようとしているのか、修哉を狙っているのか。
次回ですべて決着が着きます。

●恐れながら一言申しあげます●

シロが配った回数券。
「この回数券一枚で何でも言うことききます」というものです。
こんなもの配布されたら何を頼むか分りませんよ〜

ドロップアウト 堕天使の焦燥

佐々木禎子「ドロップアウト 甘い爪痕」 ill.実相寺紫子


あらすじ

白衣の堕天使―無資格医師、能瀬修哉(のせしゅうや)。
彼の診療所には、理由ありの患者たちが集ってくる。
ある日、劉華勝(リュウワセン)がやってきた。
相変わらず、野獣のような危険な匂いを放って。
五年ぶりの突然の訪いだ。
華勝はかつて、修哉を追いつめたのだ。
逃げなければならないほどの、激しさで。
再び見つめ合うふたりは、ただ堕ちてゆくだけなのか…。
禁断のアウトローラブ、ここに妖しく開花!

私のつぶやき

「ガッツリ骨太作品」

おおお、久しぶりに大人の駆け引きめいた骨太な作品に出会えました。
登場人物もみな一癖あって、個性的です。

●萌度☆☆☆☆☆●

劉華勝のもう一つの名前「アンディ・リウ」。
はじめはこの英国式の名前を名乗られ、紳士的な態度に好意を寄せた修哉。
でも香港マフィア幹部の劉華勝という名前を知り、逃げるように彼の元を去ります。
それから5年後がこの物語の始まり。

久しぶりに日本で再開した二人は5年前のような幼い恋はしまいと、互いに好きだとは口に出さないまま体の関係を持ちます。
お互い相手の気持ちを探るような駆け引きめいた言動がおもしろい!
作品にグイグイ引きこまれます。

それにこの作品は主人公二人以外にも様々な登場人物がいるのですが、どの名前を挙げても、「ああ、あの人ね」とすぐに思い出せます。
他の小説でメイン二人の名前すらも覚えていないような作品が多い中、本作品中の脇役とはいえ強烈な個性を放っている方々は忘れることは出来ませんよ。

●恐れながら一言申しあげます●

人気がある作品というのも頷けました。
実相寺さんのイラストも作品にあってますね。

ドロップアウト 甘い爪痕

浅見茉莉「冷たくて優しい指先」 ill.あさとえいり


あらすじ

姉の結婚によって義兄弟となった千尋(ちひろ)と芳隆(よしたか)。
夫婦の渡米以来芳隆が千尋の保護者代理となって始めた二人の生活は、千尋が芳隆への恋心を自覚して変わって…
しかし決死の告白は「恋人なんかいらない。体だけなら」とはぐらかされ、戸惑い苛立ちながらも体の関係を続ける千尋。
頑な芳隆の態度の裏側には…!?

私のつぶやき

「千尋という名前がどうしても受けに感じてしまう。」

最初の読みはじめから千尋は受けと認識してしまったので、2年後、二人の会話やイラストを見るとかなり違和感を感じました。
もしかして千尋が攻め??

そうです、そのとおりです!!
千尋×芳隆というCPなのです。

●萌度☆☆☆☆☆●

芳隆は千尋のことが好きなのに、自分は保護者だからとこの気持ちを隠し続けます。
でも千尋は芳隆のことが好きだと告げる。
どうやって千尋に諦めさせたらいいか?
考えた千尋は、別の男との情事を見せつけました。
「千尋なんか相手にしない、俺はこういう男なんだ」と。
だけどこれが裏目に出て、嫉妬心から千尋は芳隆を抱いてしまいます。
芳隆はその後も、お前と寝るのは体の相性がいいからだ、決して好きになったわけじゃないというスタンスを貫き通します。

・・・読んでいてもどかしい気持ちになりますね。
そしてせつない(萌)。
好きな人と結ばれたのに、嬉しいという気持ちよりも、義兄として義弟の気持ちを突っぱねなければ・・・と思い込んでます。

このせつなさが本作品では十分堪能できました。
やはりせつなくて胸がきゅんとする作品には萌えがありますよね。

●恐れながら一言申しあげます●

当て馬的存在の沓沢氏。
かなりの美形のようです。
あさとさんによるイラストを是非拝見したかった!

冷たくて優しい指先

浅見茉莉「それからのアフタースクール」 ill.櫻井しゅしゅしゅ 


あらすじ

大学生の美作祐史(みまさかゆうし)は、教育実習生として母校で2週間を過ごすことに。
ところが、挨拶に行ったその日に、指導担当教師の水原と男子生徒との化学準備室での大胆な情事を目撃してしまう。
その光景に、忘れようとしていた高校時代の自分を重ね合わせてしまう祐史だが、その苦い恋の相手だった同級生の矢代隆信(やしろたかのぶ)もまた、自分と同じ実習生とだと知り…。

私のつぶやき

「櫻井しゅしゅしゅさんのイラストというだけでコメディと思い込んでいました」

購入してからかなり長い間本棚に保管していた本です。
それは何故か。

だってコメディって思い込んでいたんですもの。
櫻井さんのイラストってそう思わせる何かがあるんです(笑

ここしばらくコメディ路線から遠ざかっておりましたので、今日は笑おう!と思って手にとってみましたが見事に裏切られました(良い意味で)。

ええ。

浅見さんの本ですもの。

コメディのわけがないんですよね。

●萌度☆☆☆☆☆●

期待を裏切られ、シリアスなお話でございました。
だから挿絵がどうにもミスマッチのような気が致しましたが(笑

お話は2組のCPが登場いたします。
一組はメインCPの「矢代×祐史」。
そしてもう一組は「水原×基樹」。

この本はメインの二人を中心に書かれておりますが、4人とも主役と言っても過言ではないでしょう。

私は水原が気に入っております。
クールな科学教師。
でも生徒の身に何かあれば身を挺して守ってくれます。
心の奥底は熱血教師なんですよね。
愛する基樹は生徒のため、今のうちにこんな男同士の関係なんて忘れさせて普通の道を歩ませようといろいろ画策いたします。

それでも基樹は諦めなかった!

この続きはおまけペーパー、もしくはサイト掲載されたようですが今となっては同人誌に収録されたものでしか読むことは出来ません。

●恐れながら一言申しあげます●

本の結末から5年後。
あの4人がどうなったか知りたくないですか?
矢代と祐史は教師になりました。
そして基樹も、教師を目指し教育実習生となりました。

まあここまではこのお話の結末から想像つきますよね。
私が驚いたのは、「水原×基樹」が「基樹×水原」になったこと!
5年も経てば高校生の基樹だって身長が伸びて体格もよくなりますよ。
ああ、10歳違いのCPでしたが、こういうオチになっていたのですね・・・。

それからのアフタースクール

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Appendix

<noop_roop>

<noop_roop>

人の数だけ「萌え」は存在するという。
ならば自分の萌えは何なのか?
何に萌えるのか?
ボーイズラブ小説の中に萌えを見い出すべく、読み漁る日々。


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